学術的な画像が含まれますので、閲覧の際にはご注意ください。
正常像1…胃前庭部
この画像は胃の一番奥のところです。
粘膜の色調はほぼ均一で柔らかく、表面の凹凸が見られません。
中央の黒い穴から先は十二指腸となります。
光が入らないため黒く映ります。
正常像2…胃角部小わん
前庭部から少し胃カメラを引き抜くと、胃が折れ曲がっているところが映ります。
2枚とも粘膜の色調は均一で、表面の凹凸も見られません。粘膜のひだが自然な感じでヨレています。
正常像3…胃体部
さらに内視鏡を引き抜いていくと、胃の中央部になります。
ここを胃体部といいます。
粘膜の色調は均一で、十数本の縦に走る粘膜ひだは細く、レースのカーテンが、風に吹かれて、柔らかくヨレているようにみえます。
正常像4…きゅうりゅう部
胃の中央部で内視鏡の先端部を180度反転させると、胃の最上部が見えます。
1枚目の黒い棒は内視鏡です。
きゅうりゅう部は胃の壁が薄いため、網の目に走る血管がみえます(2枚目)。
異常像1…胃前庭部
次に異常像です。
ピロリ菌は陽性です。
胃の一番奥、胃前庭部です。
粘膜面の平滑さがまったく失われ凹凸が全周性に見られます。
組織検査では腸上皮化生(胃の粘膜が萎縮、脱落して、腸の粘膜が胃の中に生えてくる状態)で、胃がんの発生しやすい状況です。
異常像2…胃角部小わん
胃の一番奥、胃前庭部です。
粘膜面の平滑さがまったく失われ凹凸が全周性に見られます。
組織検査では腸上皮化生(胃の粘膜が萎縮、脱落して、腸の粘膜が胃の中に生えてくる状態)で、胃がんの発生しやすい状況です。
異常像2…胃角部小わん
ピロリ菌、陽性です。
正常像で見られた柔らかなひだは消失して、表面は凹凸が目立ちます(1枚目)。
胃の中央部、胃体部です。
1枚目は、ひだの表面は凹凸も無く、一見均一に見えます。
しかし、よく観察すると、魚の鱗のような亀裂が無数に走っています。
炎症が進むと、点状~斑状の発赤が一面に見られるようになります(2枚目)。
炎症がさらに進むと、ひだはむくんで太くなり、白濁した滲出液が浮き出て来て表面に粘着します(3枚目)。
正常像に見られる、レースのカーテンのような、細くて柔らかなひだは消失します。
異常像4…きゅうりゅう部
ピロリ菌は陽性です。
しかし、よく観察すると、魚の鱗のような亀裂が無数に走っています。
炎症が進むと、点状~斑状の発赤が一面に見られるようになります(2枚目)。
炎症がさらに進むと、ひだはむくんで太くなり、白濁した滲出液が浮き出て来て表面に粘着します(3枚目)。
正常像に見られる、レースのカーテンのような、細くて柔らかなひだは消失します。
異常像4…きゅうりゅう部
ピロリ菌は陽性です。
胃の最上部、きゅうりゅう部です。